☆相続手続きに必要な費用の相場

相続手続きに必要な費用の相場

相続手続きは「自分でできるもの」と「専門家に依頼しないと進めにくいもの」が混在しており、 実際に必要となる費用の全体像が見えにくいのが実務上の悩みどころです。 ここでは、行政手数料・司法書士・税理士・弁護士・不動産関連 の5つに分けて、 相続で一般的に発生する費用相場をわかりやすく整理しました。

 

■ 1. 行政手数料(2,000〜10,000円程度) 相続では多くの証明書を取得する必要があります。 ● 取得する主な書類 戸籍・除籍・改製原戸籍(1通450〜750円) 住民票・除票(1通300円前後) 評価証明書(1通300〜400円) 名寄帳(数百円〜数千円) ● 相場 相続人が多い、家族関係が複雑、転籍が多い場合は 1〜2万円程度 かかるケースも多いです。

 

■ 2. 司法書士費用(相続登記:3万〜15万円) 不動産の名義変更は司法書士が担当。 ● 相続登記の相場 不動産1件:3万〜7万円 不動産2件以上:7万〜15万円 登録免許税(法務局に払う税金) → 固定資産税評価額 × 0.4% 複数の不動産を持つご家庭では、 登録免許税だけで数万円〜十数万円 になることもしばしば。

 

■ 3. 税理士費用(相続税申告:20万〜80万円以上) 相続税が発生する家庭では税理士の申告業務が必要になります。 ● 相場 基本料金:20万〜50万円 財産総額が高い場合:80万〜200万円 不動産評価が多い場合:追加費用あり 相続税申告は10か月以内という期限があるため、 財産規模が大きい場合は早めの依頼が必須です。

 

■ 4. 弁護士費用(相続トラブル:着手金20万〜50万円) 遺産分割協議がまとまらない場合に必要となる専門家。 ● 相場 相談料:30分5,000〜1万円 調停・審判の着手金:20万〜50万円 成功報酬:獲得額の10〜20% 揉めれば揉めるほど費用が膨らむため、 早めの合意形成がもっとも重要 です。

 

■ 5. 不動産関連費用(売却時・管理費用) 相続した不動産の維持や売却でも費用は発生します。 ● 管理費用の相場 空き家管理サービス:5,000〜15,000円/月 草刈り:1万円〜3万円 解体工事:80万〜150万円(30坪目安) ● 売却時の費用 仲介手数料:売却価格 × 3% + 6万円(上限) 測量:20万〜50万円 リフォーム:数十万円〜数百万円

 

■ 6. ぱんだはうすからのアドバイス 相続費用は「見えないところで積み上がる」のが最大の注意点です。 特に 戸籍収集の枚数が多い 不動産が複数、遠方に点在 トラブルが発生 相続税評価が複雑 というケースでは費用が急増します。 ぱんだはうすでは、 相続コスト全体の見積もりと不動産評価・売却の同時進行 に対応しており、 手続きの負担と費用の両面を最適化するお手伝いが可能です。

2025年12月13日