☆相続税がかかる人・かからない人の判断基準

相続税がかかる人・かからない人の判断基準

相続税は、被相続人(亡くなった方)から財産を相続した場合にかかる税金ですが、すべての相続人に必ず課されるわけではありません。 本記事では、相続税がかかる人とかからない人の判断基準や計算のポイントを詳しく解説します。

 

1. 相続税がかかる人とは? 相続税がかかるのは、「相続した財産の価値が一定の基礎控除額を超える場合の相続人」です。 基礎控除額は法定相続人の数によって変わり、以下の計算式で求められます。 基礎控除額の計算式 基礎控除額 = 3,000万円 + (600万円 × 法定相続人の数) 例えば、法定相続人が3人の場合は、3,000万円 + 600万円×3 = 4,800万円が控除されます。 この額を超えた部分に対して相続税が課税されます。

 

2. 相続税がかからない人とは? 相続財産の合計が基礎控除以下の場合 → 相続税は発生しません。 相続放棄をした人 → 相続権を放棄したため、税負担もありません。 遺贈(遺言による財産の贈与)を受けた場合でも財産が基礎控除以下なら非課税

 

3. 相続税の計算の流れ 被相続人の財産評価(不動産、預貯金、株式など)を行う 債務や葬儀費用などの控除項目を差し引く 基礎控除額を差し引いた残りの課税対象額を算出 各相続人の取得分に応じて課税額を計算

 

4. 注意すべきポイント 相続財産の評価方法は複雑で、不動産は路線価や固定資産税評価額、株式は時価などで評価します。 生命保険金や死亡退職金も一定額を超えると課税対象になるため注意が必要です。 配偶者の税額軽減や小規模宅地の特例などの優遇措置があり、適用すれば実質的な負担が軽減されます。

 

5. 相続税申告が必要な場合 財産総額が基礎控除額を超え、課税対象がある場合は申告義務があります。 申告期限は相続開始(被相続人の死亡)から10ヶ月以内です。 期限内に申告しないと延滞税や加算税が発生するリスクがあります。

 

6. まとめ 相続税がかかるかどうかの判断は、まず「財産の合計額」と「法定相続人の人数」による基礎控除額の計算が重要です。 評価や申告手続きは専門的な知識が必要なため、税理士など専門家への相談をおすすめします。

2025年12月13日